SSブログ

入院日記:3週目 [入院日記]

まだ点滴が続いているので基本寝たきりで始まった3週目。

【6月28日】15日目
上司来室。休職の手続書類を作成。
正社員としての在籍期間が足りず、会社の休業手当ではなく健保の傷病手当での対応となる。
受取条件は変わらないが、健保は入金が1ヶ月ずれるので気をつけないと。

同僚に引き継いだ業務で使用しているAccessの調子が悪いらしい。
話を聞くだけで何も手伝ってあげられないのがもどかしい。

【6月29日】16日目
明日支給のボーナス明細がWEBにアップされる。
契約社員時の評価支給がバッサリ切られるので実質半分に。正直厳しい。

ジライ、片山さん、リクエスト通りマックナゲット持参で来室。
ずっと外に出ないと普段なら何気ないものが恋しくなるもんです。
転職活動の話なんかを軽く聞く。自分の経験で何かの足しになるんだったらいくらでも手伝いますよ。

【6月30日】17日目 初外出
ボーナス支給日という事もあり、支払関係の確認などもしたかったので一時帰宅の許可をもらう。
本来は外に出てはいけない状態らしいけど、入院時から元気だったので大丈夫だろうと言う判断をしてくれたらしい。

母親が心配して出てきたが、特に問題なし。
久しぶりに歩いて疲れたけど体を動かせる喜びの方が大きい。

昼食は大三元でやきそば。マジで美味い。

病室で読む本などを揃えて病院へ戻る。
明日からは点滴ではなく投薬になる予定のため、ベッド周りを片付けて準備をする。

【7月1日】18日目 点滴卒業
予定通り今日からステロイドが服用になる。
朝8錠、昼4錠。1錠が5mmで計60mm。
これが少なくとも30mmまで減らないと退院できないのでまだまだ先は長いけど、今日は一つ大きな前進の日。

顔全体ににきびができ、頭皮もヒリヒリする。
胸から腹にかけてあせものようなものも。

胆のうの機能が少し重いらしく、薬の負担による可能性を考えて胃薬が変わった。

【7月2日】19日目
点滴も無くなり自分の都合で入浴もできるようになったので、両親にドライヤー、電気シェーバーなど身の回りの物を持ってきてもらう。
鼓動範囲が広がるにつれてメンタルも落ち着き、食欲も戻ってきた。
気分転換も兼ねて朝食をまた米飯に戻してもらう。

昨日気になったあせも状の物、薬による薬疹の可能性もあるとの事。
とりあえず様子を見る事に。

【7月3日】20日目
胸と腹の発疹はまだ様子見。とりあえずは大丈夫そう。
来週に外出許可を依頼したが、発疹の様子次第で悪化しなければOKとの事。

普通にしていてもメガネが落ちてくるようになってしまったので調整か購入をしたい。

風呂、食事なども含めて自由が増えた分、退屈な時間も増える。
先週から比べたらえらい贅沢な悩み。
本、iPod、PSPなどをローテーションして時間の潰し方を考える。
昼間に寝てしまうと消灯後は起きていても何もできないので昼寝だけはしないように。

【7月4日】21日目
佐々木さん来室。
ちょっと意外な漫画を差し入れで持ってくる。

聖☆おにいさん(1) (モーニングKC)

聖☆おにいさん(1) (モーニングKC)

  • 作者: 中村 光
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/01/23
  • メディア: コミック

目覚めた人ブッダ、神の子イエス。
世紀末を無事に越えた二人は、東京・立川でアパートをシェアし、下界でバカンスを過ごしていた。
近所のおばあちゃんのように、細かいお金を気にするブッダ。
衝動買いが多いイエス。
そんな”最聖”コンビの立川デイズ。
聖人 IN 立川!

初読だったけど良い具合にとぼけていて面白い。

病棟内のコインランドリーを初めて使う。
乾燥機とか久しぶりだけどかなり気持ち良い。

食欲もかなり戻る。
売店に行き始めた頃のようにストレス解消の為に何か食べるのではなく、ちゃんと空腹感を感じる。

【追記】
全くベッドから動けない点滴を卒業して一気に活動範囲が広がって精神的にもかなり楽になったのがこの3週目。
外出できた事もものすごい大きな気分転換だった。

この頃の検査の数値は一部横ばいの物が出始めていたりと、経過も第2段階に入った感じ。
薬疹の疑いもあるけど担当の内科医も薬剤師も答えは分からず様子見と言う放置状態。

一つはっきりしていたのは今回の肝炎は免疫性急性肝炎でその治療にはステロイドが有効だと言う事。
そしてステロイド治療を行うと入院期間は長期化するという事。

前に紹介したgooヘルスケアの解説を抜粋して転載します。

自己免疫性肝炎

病気の発症や進行に自己免疫、つまり患者自身の免疫反応が深く関与して発症する慢性的な肝炎。
自身の免疫細胞が肝細胞を攻撃し障害を与えているが、詳細な肝細胞障害の発症機序(仕組み)は明らかになっていません。
この病気の多くには副腎皮質ステロイド薬が有効です。

詳細は不明ですが、自身のリンパ球が肝細胞と免疫反応を起こしてしまうことが原因と考えられています。
このような免疫異常が起こる誘因として、薬剤の使用やウイルスの感染が関与するといわれています。

自己免疫性肝炎に特徴的な症状はありませんが、病院を初めて受診する際に、約60%が倦怠感(けんたいかん)を、35%が黄疸(おうだん)を訴えています。
そのほかの症状として、食欲不振、関節痛、発熱があげられますが、無症状の人もいます。
肝臓がんの合併はウイルス肝炎に比べて少ないとされています。

診断にあたっては、肝炎ウイルス、アルコール、薬物の関与する肝障害や、ほかの自己免疫疾患に基づく肝障害を除外することが必要です。
血液検査では、AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇が認められ、重症の場合はビリルビン値の上昇もみられます。
免疫異常もみられ、血中γ(ガンマ) ―グロブリンが増加し、IgG値が高値を示します。
自己免疫疾患に認められる抗核抗体が90%以上の患者さんで検出され、他の自己抗体も陽性になることがあります。
以上の検査で自己免疫性肝炎が強く疑われた場合は、肝臓の組織を一部採取し、組織学的に診断を行います。

自己免疫性肝炎の特徴として、多くの患者さんにおいて副腎皮質ステロイド薬が著効を示すことがあげられます。
通常、プレドニゾロン(プレドニン)を1日30~40mgで治療を開始します。
その後、血液データを観察しながら5mgずつ減量していき、1日5~10mgまで減量したところで、これを維持量として長期に継続して内服してもらいます。
80%以上の患者さんで症状の改善が得られますが、なかにはステロイド薬が効きにくい患者さんもいます。
治療に際しての問題点は、ステロイド薬の副作用にあります。
多量のステロイド薬を長期にわたり使用すると、糖尿病、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)、易 (い)感染性(感染症にかかりやすくなること)、消化性潰瘍(胃潰瘍)などを来すことがあり、十分な注意が必要です。
自己免疫性肝炎はステロイド薬が有効なら予後は比較的良好ですが、無効例では肝硬変に至り亡くなられる人もいます。

自己免疫性肝炎の発病は一般的には緩やかであり、症状も軽微なことが多いとされていますが、治療を行わないと肝硬変に進行することがあります。
幸いなことに、多くの患者さんでステロイド薬によりその進行を止めることが可能な場合が多いので、病気の早期診断・早期治療が大切です。

また、自己免疫性肝炎の患者さんは、ステロイド薬を急に中止すると肝炎が再燃してしまうことがあるので注意が必要です。
全身の倦怠感が持続する人、皮膚や眼球の黄染に気づかれた人は血液検査を受け、肝障害が認められたら消化器内科医を受診することをすすめます。

下手したら一生ステロイドとお付き合いをして行かなければならないのかも知れませんね。
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

入院日記:2週目入院日記:4週目 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。